
執行時間足とは、エントリー、ストップ等、トレードを行う時間足のことです。
で、よく、「執行時間足をどの時間足にしていいか、わからない」
という質問をいただくのですが、
基本的には、その3~4個上の時間足を見れていれば、
執行時間足は、どれでもいいです。
つまり、
日足、4時間足、1時間足を背景とし、5分足を執行時間足とするのでもいいし、
週足、日足、4時間足を背景とし、1時間足を執行時間足とするのでもいいし、
月足、週足、日足を背景とし、4時間足を執行時間足とするのでもいいです。
単純に、執行時間足が長くなれば、ストップ/リミットが大きくなり、
保有時間が長くなる、というだけの話です。
という大前提はあるのですが、
時として時間足の選択が勝敗を分ける時があります。
青線は、4時間足レベルの最高値の手前の谷で、
ここで何度も支持された後の下抜けであるため、
下降動意は、かなり強い状態です。
5分足では、バンドが閉じてきているので、下降動意はイマイチですが、
4時間足、1時間足のバンドは拡大しており、
各時間足の分析結果を統合して判断した結果、下降動意は、かなり強いと判断でき、
5分足の赤の縦線、横線がクロスしたポイントで、
一度戻っての再下降で、戻りが売れたと思います。
今回のポイントで売れたのは、「下降動意が強い」と判断できたからです。
もし、「下降動意が、まぁまぁ」であれば、
黄色の波のような、1時間足レベルの戻りが入り、
5分足で戻り売りしていたら、損失になっています。
つまり、「下降動意がまぁまぁ」なのであれば、
執行時間足は、5分足ではなく、1時間足を選択すべきだった、ということです。
ちなみに、該当のポイントは、トレード動画を撮っていましたが、
5分足の赤の縦線、横線がクロスしたポイントで売りエントリーはしたものの、
2pipsくらいで早々に利食っています。
というのは、確かにテクニカル分析的には、
週足レンジ上限からの転換、
4時間足最高値の手前の谷で何度も支持されたラインの突破ということで、
下降動意は、かなり強いと判断できますが、
時間帯が夕方であり、何かの材料で4時間足の最高値の手前の谷を
突破したわけではなかったため、
下降動意がかなり強い、という根拠が、完璧でなかったからです。
結果的に、今回は、「下降動意がかなり強い」で、
5分足レベルの戻りで再下降していきました。
自分は、1時間足レベルの戻りを懸念していたので、大きく取れていないわけですが、
とにかく負けないことを考えると、
思っているより、多少深い戻りを想定しておいていいと思います。
深い戻しだと想定しておいて、浅い戻しで再下降していけば、
単にエントリーチャンスを逃すだけで、損失にはなりませんが、
浅い戻しで売って、もし深い戻しだった場合は、損失となるからです。
なので、極論、動意の強さの判断ができなければ、
毎回、深い押しを想定し、レンジ上限くらいまで戻ってきたところで売る、
というトレードしか、できないと思います。
これでもいいのですが、深い押し=動意が弱いので、ある程度上下にふらつくため、
レンジ上限を上抜かれて、損切りしたら上髭になって再下降していった、
みたいなパターンも多いため、
できれば、動意の強さを見極められるようになり、
下降動意が強い時に、サポレジ転換あたりで、
ある程度安値を売る方が、勝ちやすいです。
このように、動意の強さに応じて、
おおよその再下降タイミングを予測する、というのは、かなり大事です。
だいたい負けている人は、この判断ができずに、
下降動意がまぁまぁの状態なのに、
突っ込んで安値を売って、戻りでやられます。
特に、待てないと、この傾向が多いです。
FXは、波さえ描ければ、
上昇トレンド中なら買うし、下降トレンド中なら売るので、
売りか?買いか?は、ある程度機械的に判断可能です。
判断が難しいのは、売るタイミングであり、
タイミングは、下降動意の強さで判断します。
よって、「トレーダー=動意の強さを見極める仕事」
といっても、過言ではないと思います。
今回御説明されたところも私のトレードでは課題となっており、タイムリーな話題で大変参考になりました。スキャルピングは、トレンド方向にエントリしたとしても、エントリー タイミングが悪ければ損切りに引っかかってしまうおそれがあるので、その点は難しいですね。
その点をカバーすべく適切な時間足を選ぶという主旨なのですが、動意の強さを読み切れないといけないので、これままたトレーニングが必要ですね。
事例の動意の強さに関して質問がありますので、よろしくお願いいたします。
事例の時間のザイFXを見たところ、東京時間15:45にフランスの8月企業景況感指数の発表、同16:55にドイツの8月失業率の発表があり、15:45より前の少なくとも午後には指標発表はありませんでした。
5分足チャートで青色の横線(4時間足最高値の手前の谷)を下抜け、大陰線を出したのが15:30頃でしたので、「4時間足最高値の手前の谷で何度も支持されたラインの突破ということで、下降動意は、かなり強いと判断できますが、 時間帯が夕方であり、何かの材料で4時間足の最高値の手前の谷を突破したわけではなかったため、 下降動意がかなり強い、という根拠が、完璧でなかったからです。」というファンダメンタルも含めた判断をされたのでしょうか?
ちなみに、ザイでは1.3300に厚い買いオーダーがあったことが記載されていますが、それを下抜けたぐらいでは、やはり、1時間足・5分足チャートの黄色の波形を描くことを想定した方がよろしいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
Aさん
ファンダメンタルズを含めて判断しています。基本的には、かなり突っ込んで、あのレベルの戻りを売ることはありません。ただ、ファンダメンタルズ的な起因で第陰線を出したのであれば、動意がかなり強い可能性もあるため、例外的に、突っ込んで売ることもあります。
>ちなみに、ザイでは1.3300に厚い買いオーダーがあったことが記載されていますが、それを下抜けたぐらいでは、やはり、1時間足・5分足チャートの黄色の波形を描くことを想定した方がよろしいのでしょうか?
⇒上記と同じ回答になりますが、基本的には黄色の波を想定し、戻りを待ちます。深い戻りを想定しておけば、浅い戻りで行った場合、エントリーチャンスを逃すだけですが、突っ込んで売って、深い戻りなら損失になるからです。ただ、ファンダ起因で動いているのであれば、突っ込んで売ってみるのもアリだと思います。
「突っ込んで売って、深い戻りなら損失になる」ことを防ぐためには、大幅な値動きがファンダメンタルズ起因かそうでないか、までも確認しなければならないのですね(長期足およびトレード執行足で、各々±2σ(突っ切り)かどうか等のテクニカル系の確認に加えて。)。色々と確認しなければならないところが多く、大変ですね。
引き続き精進します。
こんにちは、またよろしくお願いします。
1時間足の機能してる箇所を5分足で入りますと、機能してる箇所が他にもあるのですが、少し取りで上手くいけば往復取れたりします。それよりも4時間足などで合わせたポイントを選べるようにした方がいいでしょうか?
それと機能してたラインがブレイクすると、流れが生まれる可能性もありますか?ブレイクしてもまた機能してるラインに戻ってから跳ね返るパターンが多いと思うんですが。
ガムさん
1時間足だけのラインよりも、4時間足も重合していた方が強固になるので、背にする場合は勝率は高くなると思います。
ラインをブレイクすると、本当にブレイクするのか?髭になって帰ってくるかは、わかりません。なので、まずはブレイクではエントリーしないことと、トレハンFXでのだまし回避の記事でも書いていましたが、単一時間足のブレイクだけで判断するのではなく、そこに背景を追加し、そもそも、そっちの方向へブレイクする可能性が高いのか?を考えることも大事だと思います。
こんにちは、よろしくお願いします。
サイン足は、余り工夫しないでもいいのかなと思ってたのですが、
最近は、入って取れるかも段々考えるようになり見ています。
それでなんですが、画像の5分足のエントリーした箇所にもう一度
戻ってくるタイミングがあると思うのですが、5分足で10本ローソクが動いたバンドタッチになります。
そのタイミングをエントリーにすると最初の損切りがサポレジになるのでストップが分かりやすいかなと思っています、これは、一気に動くときは入れないのでダメでしょうか?
入ってもギリギリまでまた戻る事が多いので、どうかなと思いました。すいません、分かりにくくて。
ガムさん
http://fx検証.jp/trade/doui/
上記記事に、全て書いていますので、読まれてみてください。
上記記事でも書いていますが、仰る通り、深戻しは初心者向けの手法です。ただ、深戻し=方向感がない状態であり、方向感がないと、ある程度上下にふらつくので、「ラインをちょっと抜かれて、損切ったら再下降」みたいなことも、けっこうあると思いますので、できれば動意の強さの判断ができるようになって、方向感がある時にトレードされた方がいいと思います。
ただ今回のように、上位足で方向感があって、執行時間足で深戻し、というのは狙い目かもしれませんね。今回、それで勝てているのは、「その上位足が明確に下だったから」だと思います。
こんばんは、有難うございます。
動意の強さ、強弱ですね。そこまでは、余裕なく考えれてませんでした。背景が半分以上の根拠になると思いますので、せっかくいい箇所に入れてもサイン足でダメだと嫌なので、背景の動意ですね、いきなり強く動く時は、どういう材料があったのか、見てみようと思います。