レンジを少しだけブレイクした時点で、
例えば買いなら、直近のレンジ帯をちょっと上抜けたかな?って時に、
それを追って買いでエントリーした場合、
①のようにそこから大きく伸びて、大勝ちする時もあれば、
②のように逆行し、再びレンジ内に戻ってくる時もあります。
ってことは、直近のレンジをブレイクしたという事実に対しては、
優位性はないんです。
例えば、「直近のレンジをブレイクしたら、
8割以上の確率で、そっちの方向へ伸びやすい」
これなら、レンジをブレイクした方向へエントリー
することに対して、優位性があります。
でも、そういうわけじゃない。
だったら、レンジをブレイクしたら、そっちの方向へ伸びるパターン①と、
ブレイクしても戻ってきちゃうパターン②を見分けることはできないのか?
答えは、前回記事にしています↓
レンジブレイクは初心者は狙うべきでない
レンジブレイクは初心者は狙うべきでない その2
このうち、個人的に最も大事だと思うのが、上位足の相場環境です。
そもそも、上位足で、上方向に伸びやすい環境なのか?ってことです。
レンジブレイクを狙う場合、ここがわかっていないと、
単にレンジブレイクしたからって、そっちの方向にエントリーしても、
勝つ時もあれば、負ける時もあるでしょう。
で、FXB-Manualが、このような上位足の相場環境を把握する手法なのか?
っていうと、一応把握はしていますが、イマイチです。
具体的に言うと、FXB-Manualでは、健康状態の確認ということで、
複数の期間の移動平均線がパーフェクトオーダーになっていることを、
エントリー条件としています。
上から順に、長期MA→中期MA→短期MA→レートとなっており、
下方向へパーフェクトオーダーとなっているので、
レンジを下抜けた矢印ポイントで売りOK。
一応、上位足のトレンドの方向だけは見ているということになります。
でも、上位足のトレンドの方向を見るということだけが、
上位足の相場環境を把握するということではありません。
例えば、青丸のポイントでレンジを形成しており、
レンジブレイクを狙おうかと考えている段階で、
上位足を見ると、上のようなチャートになっていたとします。
この場合、上から順に、レート→短期MA→中期MA→長期MAで、
上方向にパーフェクトオーダーが揃っているため、
下位足にてレンジを上にブレイクしたから買っていいか?
といわれると、そういうわけではありません。
上位足では、明らかにレンジを形成しているため、
ここから反転下降する可能性も十分にあります。
というわけで、単純に上位足の方向だけ見ておけばいい、というわけではなく、
上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?レンジなのか?
さらに、今はその中のどの付近にいるのか?とかも含めて、
上位足の相場環境を把握しなくてはいけないのです。
上位足のトレンドの方向だけ見る、というやり方でも、
見ていないよりは、大分勝率は上がるとは思いますが、
方向を見るだけでは、ちょっと根拠が弱いです。